職場の年下が無為に時間を過ごしている

僕は外勤先で働いている。そこの職場に、別の会社からも外勤の人間が働いていて、彼も僕と同じプログラマだ。彼は新卒で外勤として職場に来たので、当然プログラミングのスキルはもちろん、社会人としての仕事のスキルも悲しいくらい乏しい。

多分、僕がこのエントリで書こうとしている話も日本全国のどこにでもありふれた現象なのだろうけど、非常に「もったいないなぁ」と感じたので書くことにした。


彼が職場に来てから1年が経とうとしているが、見る限りまともにスキルなどは身に付いていないはずだ。なぜなら、まともな実装作業や設計作業を割り振られていないからだ。与えられた仕事といえば、メンテナンスやデータ移行、ごく小規模の不具合修正くらいのものだ。

なぜ、まともな仕事が与えられないのか。彼は経験もスキルも乏しい。現実の案件での、責任を伴った実装作業を与えたとしても納期に遅れるのが目に見えているからだ。外勤先の正社員たちはそれをわかっている。

このままだと彼はどうなるのだろうか。

仕事がまわってこないと、経験を積むことができない。経験を積むことができないと、能力が向上しない。能力が無いと、やはり仕事が来ない。この悪循環となり、やがてリストラ要員の筆頭に立ってしまうことは避けられない。

それを回避するにはどうするか。仕事以外の時間で自己研鑽、スキルアップに励むしかない。そして、案件において自分が有用であるとアピールしなければならない。とにかく、経験を積むことのできる環境に身を置くことがスタートラインである。


とりあえず彼には「もったいないよ」と(本当はもっと多くの言葉だが)声をかけておいたが、どこまでわかっているのやら…。僕には自社の後輩が居て、本来労力を割くべきは自社の後輩の育成だと思ったのでこれ以上のヒントはあげない。結局こういうのは自分で気づかないと意味が無い。そんな人から教えてもらったやる気は所詮付け焼刃で、自分で「やる」ことの意味を見出さないと長続きしない。

でもまぁ、相談には乗るよ。がんばれ。