議論で指摘するポイント

はてな界隈でいまホットな話題。まずは元エントリから。
http://anond.hatelabo.jp/20080816045217


で、iGirlの中の人がマジレスした。
http://d.hatena.ne.jp/asami81/20080821/masuda


それを読んだ人が憂鬱になった。
「憂鬱だ」日記の議論を読んで、更に憂鬱になった…
ここのコメントの反論がアレなので、認識違いで憂鬱になったと思われるので過程を検証しとく。例えば、自分が議論をする際に相手との認識違いをあぶり出すための訓練です。訓練。



さて本題。上記リンクを読んだあとでないとわからんと思いますが。

増田さんへ。私は久しぶりに激怒しました。 - iGirl

ネタだとしてもマジレスします。

■ 憂鬱だ

こっちが憂鬱だ。あほか。こんな人がいつか子の親になってしまう可能性があることを考えただけでも憂鬱。

上記エントリーを全文読んでもらえば分かると思いますが内容は増田さんが彼女のご両親に結婚のご挨拶(許可?)をしに行ったけど断られたというお話です。

さて、まず最初に言っておきたいのですが、asami81さん、「マジレスします」と断っておきながら、増田さんを何度も「アホ」呼ばわりするのは、失礼すぎると思うのですが。

煽りやdisり、ネタならともかく、真剣に相手のことを考えて一人の人間としてみていたら、赤の他人相手に「アホ」を連呼したりしないでしょう。実生活なら絶対にあり得ない!

Alcesteさんのツッコミですね。「マジレスします」と言っておきながら「アホ」呼ばわりすることを指摘しています。真面目にやるなら「アホ」連呼しないですもんね。まぁそれは置いといて。


それで、asami81さんの回答がこちら。抜粋。

「実生活なら絶対にあり得ない!」
大阪では日常茶飯事です。少なくとも私は「”絶対に”あり得ない」という実生活ではありません。
あほ=親愛の意、という場面もあるくらい。もちろん使い方によりますし、今回私が使ったのは親愛があるとは言えませんが。

・大阪では日常茶飯事

  →大阪の「ごく限られた地域」だと思う。。。asami81さんには「赤の他人にアホアホ連呼する人は実際に存在する」との認識でしょう。

   ただ、(僕が思ってる)一般常識的には、そんな人は非常識なDQNくらいで、それが存在することを話の前提にはしないでしょう。基本的に。

   しかし、エントリを書いている時点でasami81さんは「実生活で赤の他人にアホアホ連呼する人が存在すること」を前提としています。これがAlcesteさんとの認識違い。お互いが認識している前提条件が違う。


なので、Alcesteさんは「実生活なら絶対にあり得ない!」と書くし、asami81さんは

ただ、それを言うならAlcesteにはもう少しご自分の文章を見直して矛盾を少なくしてほしかった。真っ当な意見に「絶対に」という言葉を使うのは非常に危険だと私は思います。

のようにAlcesteさんの不備*1を不快感をもって指摘している。しかも呼び捨てだー。



とまぁ、認識違いによる話はこれまで。


あと完全に僕の主観ですが、asami81さんは「Alceste!アタシにケチつけやがって!テメェ気に食わねぇんだよ!」ということをオブラートにつつんで言ってるように見えた。まぁ議論なんてそんなもんですよね。「ケチつけられた不快感」を無視して客観的に議論できる人って少ないですよね。*2


これも僕の主観だけど、コメント欄のasami81さんはかなり感情的になってるように見える。(それをちょっとだけ丁寧な言葉につつんでる感じかと。。)そうか!「マジレス」じゃなくて熱くなったんだ!そうか!だから昂ぶって「アホアホ」連呼してしまったんだ!じゃあ仕方ない!←結論 めでたしめでたし。


実際にリアルタイムでそんな会話があったとして、「ん?ここは認識違いっぽくないか?」と気づいて、そこを具体的かつ簡潔に表現できる人最強ですね。頭の回転が遅い僕には絶対無理。



さて、蛇足。元エントリについて言及してみる。

吐きそう。緊張が頂点。密かにポケットに入れてきたウイスキーを少し飲む。

飲むなwww

気持ちが弱いのはわかるが、わざわざコンディションを悪くしてはいけない。アルコールに頼ると思考力が低下してしまう。言ってみれば、これからバトルが始まるんだから、最高に頭がキレてる状態にしておかないといけない。頭の回転・判断力がダウンするような要素は極力排除すること。そうでないと、敵(相手両親)のツッコミに鋭い切り返しができなくなる。例え、手元のカードがクズ(年収260万円)だとしても、その切り方次第で勝てることすらあるわけで。勝つことを放棄しちゃいけない。プレッシャーにアルコールが効くとしても、アルコールに頼るのは勝つことを放棄する行為。

それでもプレッシャーが気になるようなら、、、覚悟を決めろとしか言いようがない。*3

ここから30分程は思い出そうとしても良く思い出せない。

弱いなー。というか、僕も気持ちが弱い人なのでよくわかる。僕の経験上、これは就職試験の面接と同じようなものだから、例え頭が真っ白になろうと、プレッシャーで心臓が破裂しようと、目眩で倒れようとも、質問の内容に脳味噌フル回転で考えて回答して全身全霊をもって対応しなければならない。だからそうできたときは「思い出せない」ことはなくて、「思い出せない」ことになるのは大体負け戦のとき。

まぁアレです。いくら相手の言葉でダメージを受けようと、正気を保っていれば勝ち目はあるんです。パニックに陥った場合、勝てる見込みはゼロと言っていい。


で、元増田に聞いてみたいのが「悔しくない?」ってこと。僕の場合、議論やら会話やらで「底辺wwwプギャー」程では無いにしろ、悔しい思いをすることが多々あった*4。それでやっぱり、思い返してみても悔しいから、どうすれば負けない*5かを考えた。そこで、パニックになれば絶対に勝てないということも学んだ。相手の手口を観察することも学んだ。だって、そうしないと勝てないから。僕はスカスカな人生経験が災いして今でも悔しい経験をよくするのだけど、元増田もそうじゃないかと想像する。だからバトルしまくって経験値を稼げ、なんて言わないけど、卑屈にならずにちょっとずつ負けない方法を研究してくといいよ。



■追記
id:muffdivingさんがいいツッコミ。
http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20080823/1219505798

*1:別に不備じゃないよね。むしろそんなDQNが存在することを前提とする方がどうかしてる。

*2:ただ、それが良いとか正しいとかではなくて、合理的に早く議論の決着が着くというだけ。

*3:「それができないからアルコールに頼るんだよ!」という反論があると思うけど、「覚悟を決める」ことは誰でもできると経験上思う。これについてはまた言及するかも

*4:今でもあるんですけど。。

*5:勝つよりも、負けないことが重要かと。