亀田は悪くない!と言ってみた

今更ながら亀田興毅について言及してみる。

世界戦の疑惑の判定云々は置いといて、彼がボクシングの動機について問われたときに「金、金やな」と返答した事は何の問題も無い。ノープロブレム。むしろ、そこに対して批判する事の方が理解できない。

「貧困から這い上がる手段」としてのスポーツというのは、いまどきの日本では時代遅れになってしまったみたいだ。彼の出身である大阪の西成区は地域的に相当ガラが悪かったりする。(貧困層が大量に居るというわけではないが…)

(失礼ながら)3兄弟がプロデビューする前の亀田家の金銭事情はかなり厳しいものがあっただろうし、そこで父親がジャパニーズドリームを夢見て子供にボクシングを強制するのも別段口うるさく言うほどでもない。屁理屈に受け止められるかもしれないが、ブラジルの貧しい子供が金銭目的でサッカー選手を目指すのだって、アメリカのスラム街の子供がメジャーを目指すのだって、そう大差は無い。ただ場所が日本か外国かの違いだけだ。亀田が特別なわけではない。

「金銭を手に入れるための手段」として、プロスポーツを選択することは何らやましいことなどない。むしろ「金、金やな」と正直に答えただけ、清々しさすら感じてしまう。(人間的な成熟度という点では未熟としか言いようがないが)

(以下、蛇足)
しかし、金銭に関する事を差し引いた上でも僕は「うんざり」感じてしまっている。

広告屋の派手なコマーシャル、亀田兄弟の生い立ちドキュメンタリー、マイクパフォーマンス…

これらが全部、リングの外で行われていて、全部が亀田を祭り上げて商売道具にしようとしている。(亀田ファミリーにとっては、収入源だろうからWin-Winの関係だろうけど)そんな周囲の人間の思惑がテレビ越しにも見えすぎてしまって、うんざりしてしまう。

ドラマはリングの上で作るものだろうが!
B.Bより