「奴隷さん」と思った理由2

それでその人を奴隷のようだなー、と思う気持ちがフツフツと出てきたのですが、決定的に思った出来事がありました。

以前関わっていたプロジェクトでの出来事です。当時は毎日終電、徹夜が月に1、2回、土日のどちらかは必ず休日出勤、というハードな状態でした。試験フェーズも終わりに近づいて、もう納品間近という段階だったのですが、試験で不具合が見つかりました。奴隷さんは「直さないと!直さないと!」とテンパっていましたが、僕から見たらそれはどうしても直す必要がない不具合にしか思えませんでした。

と言うのも、このプロジェクトは元々あるシステムの機能追加だったのですが、現在明らかに使われていない箇所で、他の箇所への影響も全く無いような不具合でした。連日終電と休日出勤が重なっている状況なので、次回の機能追加時に対応する、という形でも十分可能と思われました。実際、テスト部門の人とPLに相談すると次回でも構わない旨の回答が得られたわけですが、奴隷さんは「えー!?直さないといけないんじゃないの?直しておいた方がいいと思うんだけど…」とあくまで直すべきだという意見です。

連日終電、休日出勤、+徹夜 という状況でそんな場違いなエンジニア魂というかクラフトマンシップというか、そんなものを発揮されても困るわけです。別に直したところで納品先のお客さんが喜ぶわけでもあるまいし。

結局は、その不具合修正は次回の機能追加時に見送られることになったのですが、僕が止めていないと馬鹿正直に修正→徹夜、というパターンに陥っていたでしょう。僕はそんなものにつきあいきれない。